FAQ: 事故・トラブル系用語

  • 台風被害とは


    ◆ 台風被害とは

    台風被害とは、台風による強風・高潮・高波・増水などの影響によって、
    船体・係留設備・エンジン・トレーラー・保管環境に損傷が発生すること を指します。
    日本のプレジャーボート・水上バイクでは、毎年多くの船が台風で破損・流出しており、
    放置艇・沈没船・漂流船の原因として最も多いトラブルの一つです。


    ◆ 台風被害で起こる代表的なトラブル


    ● ① 船体の破損(FRP割れ・船底損傷)

    波の衝撃で船底・ガンネル部が割れ、
    浸水船・沈没船の原因になる。

    FRPは復元が難しく、修理費が高額になりやすい。


    ● ② 係留ロープの切断・外れ

    強風や高波でロープが切れ、

    • 船が流される

    • 岸壁に衝突

    • 他船に衝突して二次被害

    が発生しやすい。


    ● ③ 船外機の浸水・冠水

    エンジン内部に海水が入ると
    エンジン焼付き・始動不能 になり、
    実質的に不動船化することが多い。


    ● ④ マリーナ桟橋の破損

    桟橋が壊れて多数の船が流されるケースは非常に多い。

    被害が広範囲に及ぶと、
    所有者不明船の扱いになり行政指導に発展することもあります。


    ● ⑤ トレーラー・保管施設の損壊

    屋外保管の船は特に被害を受けやすく、

    • 倒木

    • 屋根崩落

    • トレーラー横転
      などが発生しやすい。


    ● ⑥ 流出による漂流船化・沈没船化

    台風被害の最も深刻なパターン。

    流木や他船と衝突して破損し、
    そのまま沈没する例も多数あります。


    ◆ 台風被害後に起こりやすい行政トラブル


    ● 行政からの「撤去通達・指導」

    流出船や破損船が河川に漂着すると
    河川法・港湾法に基づいて撤去通達 が出ることがあります。

    期限内に撤去しない場合、
    行政代執行で高額請求 に発展するケースも。


    ● 放置艇扱いになる

    所有者が気づかず長期間放置されると、
    「所有者不明の放置艇」とみなされ、
    撤去対象に分類される。


    ◆ 台風被害を受けた船が買取できる可能性

    台風でダメージを受けた船でも、
    以下の条件でサンガでは買取可能なケースがあります。


    ✔ 船外機が再利用できる

    焼付きしていても、
    部品取りエンジンとして輸出ルートで価値が残る 場合あり。


    ✔ 船体が比較的原型を保っている

    FRP全損でなければ、修復して輸出できることがある。


    ✔ 水上バイクは特に価値が残りやすい

    台風で浸水しても、
    エンジンやハルの再利用で輸出が可能


    ◆ 台風被害の船で困りやすいポイント(ユーザー視点)


    ● 自分の船がどこへ流されたかわからない

    → 行政から通知が来て初めて気づくケースが多い。


    ● 修理費が高すぎて維持不可能

    → エンジン故障・FRP割れの修理は高額。
     結果として不動船化しがち。


    ● 引き上げ費用が高額になる

    沈没・浸水の場合、
    レッカー車・クレーン手配が必要で費用が跳ね上がる。


    ◆ サンガの対応について

    サンガでは 国内でのFRP船の産廃処分は行っていないため、
    産廃証明書・マニフェストの発行には対応していません。

    しかし、
    台風被害船は海外再利用ルートで需要が高く、

    • 船外機のみ

    • 部品取り

    • 船体の輸出

    • 水上バイクの輸出

    など 買取できるケースは非常に多い のが特徴です。

    台風で破損した船でも、
    「行政通達が来る前」ならコストを抑えて解決できる可能性があります。


  • 紛失艇とは


    ◆ 紛失艇とは

    紛失艇(ふんしつてい)とは、
    台風・増水・係留ロープ切断・盗難などを原因として、所有者が船の所在を把握できない状態になった船のこと を指します。

    海・河川・湖などに係留していた船が、
    自然災害や事故によって流され、
    行方不明になってしまうケースが全て含まれます。

    紛失艇は、
    放置艇・漂流船・沈没船・座礁船などの"発生源"となるため、
    行政(港湾管理者・河川管理者)も非常に強く問題視しているカテゴリーです。


    ◆ 紛失艇が発生する主な原因


    ● ① 台風・豪雨・強風

    最も多い原因。
    強風や高波で係留ロープが切断され、
    船が流されてしまう。


    ● ② ロープの劣化・係留不良

    古いロープ・細いロープを使っている場合、
    少しの増水でも切れやすい。


    ● ③ マリーナ桟橋の破損

    桟橋ごと流され、複数の船が一度に紛失することもある。


    ● ④ 盗難・持ち逃げ

    水上バイク(PWC)は特に盗難が多い。
    港を移動されてしまうと発見が困難。


    ● ⑤ 流された船が別の場所に漂着

    所有者が気づかず、
    "勝手に放置している"と見なされるケース。


    ● ⑥ 夜間の無断係留の流出

    不適切な場所に係留していると、
    管理者の発見が遅れて紛失につながる。


    ◆ 紛失艇が引き起こす問題


    ● ① 行政から撤去通達が届く

    川・港湾に流れ着くと、
    放置艇扱い となり行政が掲示・通知を行う。

    所有者が特定されると、
    撤去費用の請求行政代執行 に発展する。


    ● ② 他船・施設への衝突事故

    紛失艇は漂流中に

    • 他船へ衝突

    • 岸壁に衝突

    • 桟橋破損
      などの二次被害を引き起こす。


    ● ③ 沈没・環境汚染

    流された船が沈没すれば、
    油漏れなどの環境問題につながる。


    ● ④ 名義人が責任を問われる

    所在不明でも「所有者責任」が残るため、
    台風被害を理由に免責にはならない。


    ◆ 紛失艇を発見するための一般的な流れ


    ① 管理者(市・県・漁協・港湾局)へ問い合わせ

    近隣の河川・港の担当課へ連絡し、
    "漂着艇の情報" がないか確認する。

    ② 行政による公告掲示(張り紙)をチェック

    河川・港湾で所有者不明船が見つかると、
    船体に「掲示物」が貼られる。

    ③ 警察への届け出

    盗難の可能性がある場合は遺失届・盗難届を提出。

    ④ SNS・地元漁師・マリーナ問い合わせ

    意外と情報が集まりやすい。


    ◆ 紛失艇は「見つかった後」どうすべきか?


    ● ① 自主撤去が求められる

    見つかった場所が河川区域・港湾区域の場合、
    所有者が自力で撤去する義務 がある。


    ● ② 行政代執行の前に動くことが重要

    放置すると行政が強制撤去を行い、
    数十万円〜 の請求リスク。


    ● ③ 船の状態が悪いと修理不能

    浸水・破損・エンジン冠水で不動船化していることが多い。


    ◆ サンガの対応について

    サンガでは 国内のFRP処分・産廃処理には対応していないため、
    産廃証明書・マニフェストの発行は行っていません。

    しかし、紛失後に発見された船でも:

    ✔ 船外機が残っていれば買取可能

    浸水していても部品取りとして価値が残る。

    ✔ 船体に原型があれば輸出可能

    破損が大きくても海外ニーズが高い。

    ✔ 水上バイクは紛失艇でも買取実績多数

    エンジンやハルの再利用が可能。

    ✔ 行政通達が来る前に引き上げ可能

    ユニック車・クレーンの手配も対応。


    紛失艇は時間が経つほど状態が悪化し、
    価値が落ちる → 行政トラブル → 高額請求 の流れになりやすいため、
    早期対応が最も重要です。


  • 係留ロープ切断とは


    ◆ 係留ロープ切断とは

    係留ロープ切断とは、船を固定しているロープ(係留索)が、
    強風・高波・潮流・摩耗・劣化・過負荷などによって切れてしまう現象 のことを指します。

    ロープが切断されると、
    船はそのまま流出・漂流し、
    紛失艇・放置艇・衝突事故・沈没船 など重大トラブルの原因になるため、
    船の保管上、最も危険な事故のひとつです。

    台風・豪雨時には毎年多数の船がロープ切断によって流されており、
    行政撤去通達につながる代表的な原因でもあります。


    ◆ 係留ロープが切断される主な原因


    ● ① ロープの劣化(紫外線・塩分・摩耗)

    ロープは外見上問題がなくても劣化が進んでいることがあり、

    • 紫外線劣化

    • 海水による塩分硬化

    • こすれによる摩耗(キンク)

    によって強度が大幅に低下します。


    ● ② 台風・強風・高波による過負荷

    大型船でもロープが耐え切れず切断されるほどの力が加わる。

    特に

    • ボートの横揺れ

    • 波の上下動

    • 桟橋同士の衝突
      が重なると一気にロープが破断します。


    ● ③ 不適切な太さや材質のロープ

    船の重量に対して細すぎるロープは切断リスクが高い。
    安価なロープは海水環境に弱い傾向がある。


    ● ④ 固定場所の損傷(ボラード・金具の破断)

    ロープではなく、取り付け側の金具が破損するケースも多い。


    ● ⑤ 結び方が不適切

    係留時の結びが甘い・緩みやすい結び方だった場合、
    実質的に「切断」と同じ状態になる。


    ● ⑥ 流木・漂流物の衝突

    台風時に流れてくる流木がロープを引っかけて切断するケースがある。


    ◆ 係留ロープ切断で起こる被害


    ● ① 船が流出して紛失艇になる

    最も多いパターン。
    流された先で漂着しても、
    所有者が気づかず「放置艇扱い」になることも多い。


    ● ② 漂流中に他船や岸壁へ衝突

    二次事故として損害賠償に発展する可能性がある。


    ● ③ 沈没・座礁

    船体が破損して浸水し沈没船・座礁船になることも多い。


    ● ④ 行政から撤去通達

    流された船が河川区域に漂着すると
    河川法・港湾法による撤去指導 が出る。

    期限内に撤去しないと
    行政代執行 → 高額請求
    という流れに発展する。


    ◆ 係留ロープ切断を防ぐための対策


    ✔ ロープの定期交換(1〜2年推奨)

    紫外線と海水により強度は必ず低下する。

    ✔ 太めのロープ・複数本での係留

    1本切れてももう1本が耐えることで流出を防げる。

    ✔ 防舷材(フェンダー)で摩耗を防止

    振動やこすれを軽減。

    ✔ 結び方を正しく行う

    船舶用の定番の "クリートヒッチ" などを使用。

    ✔ 台風前にロープの張り具合を調整

    余裕がないと強い衝撃で切れやすくなる。


    ◆ サンガの対応について

    今回の用語は業務上重要であり、説明が必要と判断したため記載します。

    サンガでは、
    係留ロープ切断によって流された船・紛失艇・漂流後に発見された船
    買取および引き上げに多数の実績があります。


    ✔ 船外機のみでも買取可能

    浸水・冠水していても部品価値が残ることが多い。

    ✔ 船体が破損していても輸出ルートで買い取れる場合あり

    FRP割れや外傷があっても需要がある。

    ✔ 行政通達が来る前の早期回収が可能

    ユニック車・クレーン手配にも対応。


    ※ サンガは国内の産廃処分を行っていないため、
    産廃マニフェスト・FRP廃棄証明書の発行はできません。
    (必要な場合のみ説明に記載します)


    ◆ まとめ

    係留ロープ切断とは、
    船を固定するロープが切れてしまい、船が流出・漂流する危険な状態 のことです。

    劣化・台風・摩耗・不適切な係留方法が主な原因で、
    紛失艇・沈没船・行政通達など重大な問題を引き起こします。

    サンガではこうした事故艇の "早期引き上げ・買取" にも対応しており、
    行政処分に至る前に依頼することで費用を大幅に抑えられるケースが多くあります。


  • 転覆とは


    ◆ 転覆とは

    転覆(てんぷく)とは、船が波・風・衝撃などによって 大きく横倒し、または完全にひっくり返った状態 を指します。
    プレジャーボート・和船・水上バイク(PWC)・漁船など、あらゆる小型船で発生する可能性があります。

    一度転覆すると自力で復元できないケースが多く、
    沈没・浸水・漂流・紛失艇・エンジン故障 へ発展しやすい重大トラブルです。


    ◆ 転覆が起こる主な原因


    ● ① 強風・突風・高波

    特に湾内や河口での急な突風が最も多い原因。
    横波を受け続けるとバランスを崩しやすい。


    ● ② 重心バランスの崩れ

    • 急旋回

    • 片側に荷物が偏る

    • 立ち上がり動作
      などで船体が不安定になると転覆しやすい。


    ● ③ 過積載

    船の許容重量を超えると安定性が極端に低下する。


    ● ④ 他船の引き波

    小型ボートやアルミボートは大型船の引き波の影響を受けやすい。


    ● ⑤ 操船ミス

    急発進・急停止・無理なスピード走行などが原因で転覆することがある。


    ● ⑥ 水上バイク(PWC)は特に転覆リスクが高い

    PWCは軽量で高速のため、

    • 波の読み違い

    • 急旋回

    • 2人乗り時のバランス崩し
      で転覆が起こりやすい。


    ◆ 転覆後に起こりやすい二次被害


    ● ① 浸水・沈没

    転覆した船は高確率で浸水し、
    そのまま沈没につながる。


    ● ② 船外機の冠水

    転覆するとほぼ確実に船外機内部へ水が入り、
    エンジン焼付きや始動不能 が発生する。


    ● ③ 船体破損

    転覆状態で岩や岸壁にぶつかるとガンネル・船底が破損し、
    修理が困難になる。


    ● ④ 漂流・紛失艇化

    ロープが切れればそのまま流出し、
    長距離漂流して発見が遅れることもある。


    ● ⑤ 行政指導・撤去通達

    河川や港湾に漂着した転覆艇は「放置艇」とみなされ、
    撤去指導の対象になるケースも多い。


    ◆ 転覆した船の扱いで悩みやすいポイント


    ● 船を起こすことができない

    人力では立て直せず、クレーン・ユニックが必要。

    ● 船外機が動かなくなる

    内部が塩水で壊滅することが多く、修理費が高額。

    ● 船体が見た目以上に損傷している

    転覆時の衝撃でFRP内部が割れていることが多い。

    ● 保険が使えないケースがある

    任意保険未加入・期限切れが多い。


    ◆ サンガの対応について

    サンガでは、
    転覆した船の買取・引き上げ・輸出用としての再利用 に多数の実績があります。


    ✔ 船外機だけでも買取可能

    転覆・浸水していても、
    部品取りとして価値が残るケースが多い。


    ✔ 船体に破損があっても海外ルートで需要がある

    FRP割れ・船底損傷があっても輸出用で買取可能。


    ✔ ユニック車・クレーンでの起こし作業に対応

    転覆したままの状態でも現地での作業が可能。


    ✔ 行政通達が出る前の回収が重要

    放置が続くと「放置艇扱い」になり、
    行政からの撤去指導 → 高額請求
    という流れになるため、早めの対応が最善。


    ◆ まとめ

    転覆とは、
    船が横倒し・逆さまになり、自力復元が困難な危険状態 のことです。

    強風・荷重バランス・操船ミスなどが原因となり、
    その後は沈没・浸水・紛失艇・行政通達など、
    重大な二次被害につながりやすいトラブルです。

    サンガでは転覆した船でも
    "買取・引き上げ・海外再利用" の実績があるため、
    状態が悪くても一度相談することで解決できる可能性があります。


  • エンジン焼付きとは


    ◆ エンジン焼付きとは

    エンジン焼付き(やきつき)とは、
    船外機や船内機のエンジン内部で、金属部品同士が過熱し"溶着した状態"になり、エンジンが完全にロックして回らなくなる故障 のことです。

    焼付きはエンジン故障の中でも最も重度で、
    一度発生すると 再始動はほぼ不可能
    修理にはエンジン全分解・交換が必要になることが多く、
    事実上「エンジン全損」に分類されます。

    船外機では特に発生しやすく、
    不動船化・放置艇化の主要原因のひとつです。


    ◆ エンジン焼付きが起こる主な原因


    ● ① オイル不足・オイル切れ

    最も多い原因。
    潤滑が行われず、シリンダー・ピストンが過熱して溶着する。

    2スト船外機ではオイル混合比の間違いが原因になることも多い。


    ● ② 冷却水が回っていない(インペラ故障)

    船外機は海水を吸い上げて冷却していますが、

    • インペラ破損

    • 砂噛み

    • 海藻詰まり
      により冷却水が回らなくなると、急激に温度が上昇し焼付きに直結。


    ● ③ 長時間の高回転運転

    回しすぎ・負荷のかけ過ぎは焼付きの代表的原因。


    ● ④ 劣化オイルの使用

    定期交換を怠ると潤滑性能が極端に低下。


    ● ⑤ 海水の吸い込み(浸水)

    転覆・波しぶき・豪雨などで
    海水が燃焼室に入ると内部が腐食 → 焼付きへ。


    ● ⑥ 燃料トラブル

    古いガソリンや水混入が原因で、
    正常な燃焼ができず過熱することがある。


    ◆ エンジン焼付きが起こるとどうなる?


    ● ① エンジンが固まり、全く回らなくなる

    スターターを引いても、セルを回しても「ガチッ」と固着したまま。


    ● ② 修理費が非常に高額

    焼付きは軽度の修理では直らず、

    • シリンダー交換

    • ピストン交換

    • オーバーホール
      が必須。

    船外機の種類によっては 新品購入より高くつく ことが多い。


    ● ③ 船が不動船化する

    エンジンが掛からないため
    回送もできず、その場に放置 → 放置艇化しやすい。


    ● ④ 転覆・沈没の二次被害の引き金

    波で流された後に焼付きが発生するケースも多く、
    その後に漂流 → 沈没 → 行政通達につながるケースが多い。


    ◆ 焼付きエンジンは直せるのか?


    結論:
    実用レベルで「完全復活」させるのは難しい。

    原因は

    • 内部金属の変形

    • シリンダー壁の深刻なダメージ

    • 塩水による内部腐食
      などによるもの。

    船外機業者でも
    「焼付き=ほぼ廃エンジン」
    という判断が一般的です。


    ◆ サンガの対応について

    ※ エンジントラブルの中でも問合せが非常に多いため、説明を入れます。

    サンガでは エンジン焼付きの船外機でも買取可能 です。


    ✔ 焼付きでも"部品取りエンジン"として海外需要が高い

    ピストンがダメでも、

    • スターター

    • キャブレター

    • カウル

    • 足回り

    • 電装部
      など再利用価値が高い。


    ✔ 船体が動かなくても引き上げできる

    不動船・浸水船の状態でも、
    ユニック車・クレーンでの現地作業に対応。


    ✔ 行政通達前の回収が可能

    焼付きで放置 → 行政指導
    となる前に対応することで費用を抑えられる。


    ◆ まとめ

    エンジン焼付きとは、
    エンジン内部が過熱により溶着し、完全にロックして動かなくなる重大故障 のことです。

    オイル不足・冷却水不足・高回転運転・インペラ故障などが原因で、
    一度焼付くと修理は高額になり、事実上エンジン全損になります。

    サンガでは焼付きエンジンでも「部品取り」として買取可能なケースが多く、
    不動船化した船でも回収・査定が可能です。


  • 船外機のキャブレター詰まりとは


    ◆ 船外機のキャブレター詰まりとは

    船外機のキャブレター詰まりとは、
    キャブレター内部の燃料通路(ジェット・フロート室・ニードル周辺)に汚れやガム質が詰まり、燃料が正常に流れなくなる状態 を指します。

    キャブ詰まりは、船外機で最も多い故障原因のひとつで、
    症状としては

    • エンジンが掛からない

    • アイドリングしない

    • 途中でストンと止まる

    • 吹け上がらない
      などの不調が発生します。

    長期間動かしていない船外機や、古い燃料を使用している場合は特に発生しやすく、
    不動船化 → 放置艇化 につながる代表的なトラブルです。


    ◆ キャブレター詰まりが起こる主な原因


    ● ① 古いガソリン(劣化燃料)

    ガソリンは時間とともに劣化し、
    ガム質・ワニス状の汚れ が発生して固まり、
    ジェット(穴の小さい通路)を塞ぎます。

    特に数ヶ月〜数年放置した船外機は高確率で詰まっています。


    ● ② タンク内のサビ・ゴミの吸い込み

    鉄製タンクや古いホースから

    • サビ

    • 繊維
      が混入し、キャブ内に溜まる。


    ● ③ フロート室の汚れ

    フロート室に溜まったカスが
    メインジェット・パイロットジェットに入り込む。


    ● ④ 不適切な燃料保管方法

    蓋が甘い携行缶、古い燃料ホース、湿気の多い環境は詰まりやすさに直結。


    ● ⑤ 混合油の劣化(2ストの場合)

    混合比が合っていない・古い混合油を使うと固着物が発生しやすい。


    ● ⑥ 海水・水分が混入

    水が混ざると燃えないだけでなく、
    キャブ内部の金属を腐食 → 詰まりの原因となる。


    ◆ キャブレター詰まりで発生する症状


    ● エンジンが始動しない

    燃料が供給されず、一切掛からなくなる。

    ● 始動してもすぐ止まる

    アイドリング用のパイロットジェットが詰まりやすいため、この症状が多い。

    ● アクセルで吹けない・加速しない

    メインジェットの詰まりが原因。

    ● バラついた回転数

    燃料供給が不安定になりアイドリング不良が発生。


    ◆ キャブレター詰まりは「自然治癒」しない

    一度詰まると
    キャブレター分解・清掃が必須
    清掃しても改善しない場合は

    • ジェット交換

    • パッキン交換

    • キャブAssy交換
      が必要になる。

    修理費は
    1〜4万円(船外機のサイズで変動)
    が一般的。


    ◆ 長期放置 → キャブ詰まり → エンジン始動不可 → 不動船の流れが多い

    実際にはキャブ詰まりが原因で

    • エンジンが掛からない

    • 動かせない

    • そのまま放置

    • マリーナから撤去通達
      という相談が非常に多いです。

    キャブ詰まりは「軽症トラブル」に見えて、
    結果的には 完全な不動船化の入口 になりやすい故障です。


    ◆ サンガの対応について

    サンガでは、
    キャブレター詰まりでエンジンが掛からない船外機でも買取可能 です。


    ✔ エンジンが動かなくても"部品取り"として価値が残る

    キャブレター以外の

    • 電装

    • 足回り

    • プロペラ

    • カウル
      などは海外で需要が高い。


    ✔ 船体が動かなくても引き上げ可能

    ユニック車・クレーン手配で対応。


    ✔ キャブ詰まりによる不動船でも輸出ルートあり

    「動かない=価値ゼロ」ではないというのがサンガの強み。


    ◆ まとめ

    船外機のキャブレター詰まりとは、
    汚れや劣化燃料が原因でキャブ内部が塞がり、燃料供給ができなくなる故障 です。
    エンジンが掛からない・吹けない・途中で止まるなどの不具合の大半を占めます。

    長期放置した船外機で発生率が高く、
    不動船化 → 放置艇化につながりやすいトラブルですが、
    サンガではキャブ詰まりの船外機でも買取可能です。


  • 漂着とは


    ◆ 漂着とは

    漂着(ひょうちゃく)とは、
    船が流されて風・潮流・波などの力で意図しない場所に流れ着き、その場で停止してしまう状態 を指します。

    漂着は、

    • 係留ロープ切断

    • 台風・増水

    • エンジントラブル

    • 操船不能
      などにより、船が流出した際に必ず起こる現象であり、
      紛失艇・放置艇・沈没船の"中間段階"となることが多い重大トラブル です。

    漂着した船は所有者が気づかないことも多く、
    行政(港湾管理者・河川管理者)からの撤去通達につながりやすい状況です。


    ◆ 漂着が発生する主な原因


    ● ① 係留ロープの切断

    最も多い原因。
    強風・高波・老朽化でロープが切れ、船が流されて漂着する。


    ● ② エンジントラブル(不動化)

    • キャブレター詰まり

    • 焼付き

    • 冷却水詰まり

    • 電装故障
      などでエンジンが止まり、流される。


    ● ③ 台風・高潮・増水

    大きな波と流れによって船が流されるケースが最も多い。

    特に河川では
    増水 → 流出 → 下流で漂着 → 行政通達
    という流れが定番。


    ● ④ 操船ミス

    浅瀬に乗り上げ、そのまま漂着して動けなくなるケース。


    ● ⑤ トレーラーや保管場所からの流失

    高潮やゲリラ豪雨で陸上保管の船が流されることもある。


    ◆ 漂着による二次被害


    ● ① 座礁・沈没

    漂着した場所が浅瀬・岩場の場合、
    船底が破損 → 浸水 → 沈没、
    という流れが非常に多い。


    ● ② 他船・民家・漁具への衝突

    漂着直前に周囲へ損害を与える可能性がある。


    ● ③ 河川・港湾で行政指導の対象になる

    漂着船は
    "放置艇"扱い となり、
    港湾法・河川法による撤去通達が行われる。

    期限内に撤去しないと行政代執行 → 高額請求へ。


    ● ④ 船体の破損・腐食が進行

    漂着したまま放置すると

    • FRP割れ

    • ガンネル破損

    • 船底腐食
      が急速に進む。


    ● ⑤ 油漏れリスク

    船外機が破損するとオイル漏れが発生し、環境問題になる。


    ◆ 漂着した船の扱いで起こりやすい悩み


    ● どこに漂着したのか分からない

    特に台風時は数km〜数十km移動していることがある。

    ● 見つかったが動かせない

    沈没・浸水・エンジン不動で回送不能。

    ● 行政から急に通達が来る

    「〇日までに自主撤去してください」という貼り紙が突然来るケースが多い。

    ● 引き上げ費用が高額

    アクセス困難な場所への漂着は、クレーンや重機が必要。


    ◆ サンガの対応について

    サンガでは、
    漂着した船の引き上げ・回収・買取 に対応しています。


    ✔ 船外機が壊れていても買取可能

    キャブ詰まり・焼付き・浸水していても部品価値が残ることが多い。


    ✔ 船体が破損していても輸出ルートで需要あり

    漂着による損傷があっても海外利用可能なケース多数。


    ✔ ユニック車・クレーンでの引き上げに対応

    アクセスが難しい場所でも対応可能。


    ✔ 行政通達が来る前の撤去が最重要

    通達 → 命令 → 行政代執行
    の流れに入ると費用が跳ね上がるため、
    漂着が確認できたら即対応がベスト。


    ◆ まとめ

    漂着とは、
    船がロープ切断・台風・エンジン故障などを原因として流され、意図しない場所に流れ着き停止した状態 を指す用語です。

    漂着した船は
    沈没・損傷・行政指導・撤去命令
    につながりやすく、
    早期の回収が最も重要です。

    サンガでは漂着した船でも
    "引き上げ・回収・買取" が可能なため、

    状態が悪くても一度相談することで解決できるケースがあります。

お問い合わせ先

船買取専門店 サンガ SANGAグループ
古物商許可
第622281605859号
574-0077
大阪府大東市三箇6丁目4-52

TEL 072-873-1192

処分に困ってる船、動かない船を買取します

船買取専門店サンガ