FAQ: 事故・トラブル系用語
-
台風被害とは
◆ 台風被害とは
台風被害とは、台風による強風・高潮・高波・増水などの影響によって、
船体・係留設備・エンジン・トレーラー・保管環境に損傷が発生すること を指します。
日本のプレジャーボート・水上バイクでは、毎年多くの船が台風で破損・流出しており、
放置艇・沈没船・漂流船の原因として最も多いトラブルの一つです。◆ 台風被害で起こる代表的なトラブル
● ① 船体の破損(FRP割れ・船底損傷)
波の衝撃で船底・ガンネル部が割れ、
浸水船・沈没船の原因になる。FRPは復元が難しく、修理費が高額になりやすい。
● ② 係留ロープの切断・外れ
強風や高波でロープが切れ、
-
船が流される
-
岸壁に衝突
-
他船に衝突して二次被害
が発生しやすい。
● ③ 船外機の浸水・冠水
エンジン内部に海水が入ると
エンジン焼付き・始動不能 になり、
実質的に不動船化することが多い。● ④ マリーナ桟橋の破損
桟橋が壊れて多数の船が流されるケースは非常に多い。
被害が広範囲に及ぶと、
所有者不明船の扱いになり行政指導に発展することもあります。● ⑤ トレーラー・保管施設の損壊
屋外保管の船は特に被害を受けやすく、
-
倒木
-
屋根崩落
-
トレーラー横転
などが発生しやすい。
● ⑥ 流出による漂流船化・沈没船化
台風被害の最も深刻なパターン。
流木や他船と衝突して破損し、
そのまま沈没する例も多数あります。◆ 台風被害後に起こりやすい行政トラブル
● 行政からの「撤去通達・指導」
流出船や破損船が河川に漂着すると
河川法・港湾法に基づいて撤去通達 が出ることがあります。期限内に撤去しない場合、
行政代執行で高額請求 に発展するケースも。● 放置艇扱いになる
所有者が気づかず長期間放置されると、
「所有者不明の放置艇」とみなされ、
撤去対象に分類される。◆ 台風被害を受けた船が買取できる可能性
台風でダメージを受けた船でも、
以下の条件でサンガでは買取可能なケースがあります。✔ 船外機が再利用できる
焼付きしていても、
部品取りエンジンとして輸出ルートで価値が残る 場合あり。✔ 船体が比較的原型を保っている
FRP全損でなければ、修復して輸出できることがある。
✔ 水上バイクは特に価値が残りやすい
台風で浸水しても、
エンジンやハルの再利用で輸出が可能。◆ 台風被害の船で困りやすいポイント(ユーザー視点)
● 自分の船がどこへ流されたかわからない
→ 行政から通知が来て初めて気づくケースが多い。
● 修理費が高すぎて維持不可能
→ エンジン故障・FRP割れの修理は高額。
結果として不動船化しがち。● 引き上げ費用が高額になる
沈没・浸水の場合、
レッカー車・クレーン手配が必要で費用が跳ね上がる。◆ サンガの対応について
サンガでは 国内でのFRP船の産廃処分は行っていないため、
産廃証明書・マニフェストの発行には対応していません。しかし、
台風被害船は海外再利用ルートで需要が高く、-
船外機のみ
-
部品取り
-
船体の輸出
-
水上バイクの輸出
など 買取できるケースは非常に多い のが特徴です。
台風で破損した船でも、
「行政通達が来る前」ならコストを抑えて解決できる可能性があります。 -
-
紛失艇とは
◆ 紛失艇とは
紛失艇(ふんしつてい)とは、
台風・増水・係留ロープ切断・盗難などを原因として、所有者が船の所在を把握できない状態になった船のこと を指します。海・河川・湖などに係留していた船が、
自然災害や事故によって流され、
行方不明になってしまうケースが全て含まれます。紛失艇は、
放置艇・漂流船・沈没船・座礁船などの"発生源"となるため、
行政(港湾管理者・河川管理者)も非常に強く問題視しているカテゴリーです。◆ 紛失艇が発生する主な原因
● ① 台風・豪雨・強風
最も多い原因。
強風や高波で係留ロープが切断され、
船が流されてしまう。● ② ロープの劣化・係留不良
古いロープ・細いロープを使っている場合、
少しの増水でも切れやすい。● ③ マリーナ桟橋の破損
桟橋ごと流され、複数の船が一度に紛失することもある。
● ④ 盗難・持ち逃げ
水上バイク(PWC)は特に盗難が多い。
港を移動されてしまうと発見が困難。● ⑤ 流された船が別の場所に漂着
所有者が気づかず、
"勝手に放置している"と見なされるケース。● ⑥ 夜間の無断係留の流出
不適切な場所に係留していると、
管理者の発見が遅れて紛失につながる。◆ 紛失艇が引き起こす問題
● ① 行政から撤去通達が届く
川・港湾に流れ着くと、
放置艇扱い となり行政が掲示・通知を行う。所有者が特定されると、
撤去費用の請求 や 行政代執行 に発展する。● ② 他船・施設への衝突事故
紛失艇は漂流中に
-
他船へ衝突
-
岸壁に衝突
-
桟橋破損
などの二次被害を引き起こす。
● ③ 沈没・環境汚染
流された船が沈没すれば、
油漏れなどの環境問題につながる。● ④ 名義人が責任を問われる
所在不明でも「所有者責任」が残るため、
台風被害を理由に免責にはならない。◆ 紛失艇を発見するための一般的な流れ
① 管理者(市・県・漁協・港湾局)へ問い合わせ
近隣の河川・港の担当課へ連絡し、
"漂着艇の情報" がないか確認する。② 行政による公告掲示(張り紙)をチェック
河川・港湾で所有者不明船が見つかると、
船体に「掲示物」が貼られる。③ 警察への届け出
盗難の可能性がある場合は遺失届・盗難届を提出。
④ SNS・地元漁師・マリーナ問い合わせ
意外と情報が集まりやすい。
◆ 紛失艇は「見つかった後」どうすべきか?
● ① 自主撤去が求められる
見つかった場所が河川区域・港湾区域の場合、
所有者が自力で撤去する義務 がある。● ② 行政代執行の前に動くことが重要
放置すると行政が強制撤去を行い、
数十万円〜 の請求リスク。● ③ 船の状態が悪いと修理不能
浸水・破損・エンジン冠水で不動船化していることが多い。
◆ サンガの対応について
サンガでは 国内のFRP処分・産廃処理には対応していないため、
産廃証明書・マニフェストの発行は行っていません。しかし、紛失後に発見された船でも:
✔ 船外機が残っていれば買取可能
浸水していても部品取りとして価値が残る。
✔ 船体に原型があれば輸出可能
破損が大きくても海外ニーズが高い。
✔ 水上バイクは紛失艇でも買取実績多数
エンジンやハルの再利用が可能。
✔ 行政通達が来る前に引き上げ可能
ユニック車・クレーンの手配も対応。
紛失艇は時間が経つほど状態が悪化し、
価値が落ちる → 行政トラブル → 高額請求 の流れになりやすいため、
早期対応が最も重要です。 -
-
係留ロープ切断とは
◆ 係留ロープ切断とは
係留ロープ切断とは、船を固定しているロープ(係留索)が、
強風・高波・潮流・摩耗・劣化・過負荷などによって切れてしまう現象 のことを指します。ロープが切断されると、
船はそのまま流出・漂流し、
紛失艇・放置艇・衝突事故・沈没船 など重大トラブルの原因になるため、
船の保管上、最も危険な事故のひとつです。台風・豪雨時には毎年多数の船がロープ切断によって流されており、
行政撤去通達につながる代表的な原因でもあります。◆ 係留ロープが切断される主な原因
● ① ロープの劣化(紫外線・塩分・摩耗)
ロープは外見上問題がなくても劣化が進んでいることがあり、
-
紫外線劣化
-
海水による塩分硬化
-
こすれによる摩耗(キンク)
によって強度が大幅に低下します。
● ② 台風・強風・高波による過負荷
大型船でもロープが耐え切れず切断されるほどの力が加わる。
特に
-
ボートの横揺れ
-
波の上下動
-
桟橋同士の衝突
が重なると一気にロープが破断します。
● ③ 不適切な太さや材質のロープ
船の重量に対して細すぎるロープは切断リスクが高い。
安価なロープは海水環境に弱い傾向がある。● ④ 固定場所の損傷(ボラード・金具の破断)
ロープではなく、取り付け側の金具が破損するケースも多い。
● ⑤ 結び方が不適切
係留時の結びが甘い・緩みやすい結び方だった場合、
実質的に「切断」と同じ状態になる。● ⑥ 流木・漂流物の衝突
台風時に流れてくる流木がロープを引っかけて切断するケースがある。
◆ 係留ロープ切断で起こる被害
● ① 船が流出して紛失艇になる
最も多いパターン。
流された先で漂着しても、
所有者が気づかず「放置艇扱い」になることも多い。● ② 漂流中に他船や岸壁へ衝突
二次事故として損害賠償に発展する可能性がある。
● ③ 沈没・座礁
船体が破損して浸水し沈没船・座礁船になることも多い。
● ④ 行政から撤去通達
流された船が河川区域に漂着すると
河川法・港湾法による撤去指導 が出る。期限内に撤去しないと
行政代執行 → 高額請求
という流れに発展する。◆ 係留ロープ切断を防ぐための対策
✔ ロープの定期交換(1〜2年推奨)
紫外線と海水により強度は必ず低下する。
✔ 太めのロープ・複数本での係留
1本切れてももう1本が耐えることで流出を防げる。
✔ 防舷材(フェンダー)で摩耗を防止
振動やこすれを軽減。
✔ 結び方を正しく行う
船舶用の定番の "クリートヒッチ" などを使用。
✔ 台風前にロープの張り具合を調整
余裕がないと強い衝撃で切れやすくなる。
◆ サンガの対応について
今回の用語は業務上重要であり、説明が必要と判断したため記載します。
サンガでは、
係留ロープ切断によって流された船・紛失艇・漂流後に発見された船 の
買取および引き上げに多数の実績があります。✔ 船外機のみでも買取可能
浸水・冠水していても部品価値が残ることが多い。
✔ 船体が破損していても輸出ルートで買い取れる場合あり
FRP割れや外傷があっても需要がある。
✔ 行政通達が来る前の早期回収が可能
ユニック車・クレーン手配にも対応。
※ サンガは国内の産廃処分を行っていないため、
産廃マニフェスト・FRP廃棄証明書の発行はできません。
(必要な場合のみ説明に記載します)◆ まとめ
係留ロープ切断とは、
船を固定するロープが切れてしまい、船が流出・漂流する危険な状態 のことです。劣化・台風・摩耗・不適切な係留方法が主な原因で、
紛失艇・沈没船・行政通達など重大な問題を引き起こします。サンガではこうした事故艇の "早期引き上げ・買取" にも対応しており、
行政処分に至る前に依頼することで費用を大幅に抑えられるケースが多くあります。 -
-
転覆とは
◆ 転覆とは
転覆(てんぷく)とは、船が波・風・衝撃などによって 大きく横倒し、または完全にひっくり返った状態 を指します。
プレジャーボート・和船・水上バイク(PWC)・漁船など、あらゆる小型船で発生する可能性があります。一度転覆すると自力で復元できないケースが多く、
沈没・浸水・漂流・紛失艇・エンジン故障 へ発展しやすい重大トラブルです。◆ 転覆が起こる主な原因
● ① 強風・突風・高波
特に湾内や河口での急な突風が最も多い原因。
横波を受け続けるとバランスを崩しやすい。● ② 重心バランスの崩れ
-
急旋回
-
片側に荷物が偏る
-
立ち上がり動作
などで船体が不安定になると転覆しやすい。
● ③ 過積載
船の許容重量を超えると安定性が極端に低下する。
● ④ 他船の引き波
小型ボートやアルミボートは大型船の引き波の影響を受けやすい。
● ⑤ 操船ミス
急発進・急停止・無理なスピード走行などが原因で転覆することがある。
● ⑥ 水上バイク(PWC)は特に転覆リスクが高い
PWCは軽量で高速のため、
-
波の読み違い
-
急旋回
-
2人乗り時のバランス崩し
で転覆が起こりやすい。
◆ 転覆後に起こりやすい二次被害
● ① 浸水・沈没
転覆した船は高確率で浸水し、
そのまま沈没につながる。● ② 船外機の冠水
転覆するとほぼ確実に船外機内部へ水が入り、
エンジン焼付きや始動不能 が発生する。● ③ 船体破損
転覆状態で岩や岸壁にぶつかるとガンネル・船底が破損し、
修理が困難になる。● ④ 漂流・紛失艇化
ロープが切れればそのまま流出し、
長距離漂流して発見が遅れることもある。● ⑤ 行政指導・撤去通達
河川や港湾に漂着した転覆艇は「放置艇」とみなされ、
撤去指導の対象になるケースも多い。◆ 転覆した船の扱いで悩みやすいポイント
● 船を起こすことができない
人力では立て直せず、クレーン・ユニックが必要。
● 船外機が動かなくなる
内部が塩水で壊滅することが多く、修理費が高額。
● 船体が見た目以上に損傷している
転覆時の衝撃でFRP内部が割れていることが多い。
● 保険が使えないケースがある
任意保険未加入・期限切れが多い。
◆ サンガの対応について
サンガでは、
転覆した船の買取・引き上げ・輸出用としての再利用 に多数の実績があります。✔ 船外機だけでも買取可能
転覆・浸水していても、
部品取りとして価値が残るケースが多い。✔ 船体に破損があっても海外ルートで需要がある
FRP割れ・船底損傷があっても輸出用で買取可能。
✔ ユニック車・クレーンでの起こし作業に対応
転覆したままの状態でも現地での作業が可能。
✔ 行政通達が出る前の回収が重要
放置が続くと「放置艇扱い」になり、
行政からの撤去指導 → 高額請求
という流れになるため、早めの対応が最善。◆ まとめ
転覆とは、
船が横倒し・逆さまになり、自力復元が困難な危険状態 のことです。強風・荷重バランス・操船ミスなどが原因となり、
その後は沈没・浸水・紛失艇・行政通達など、
重大な二次被害につながりやすいトラブルです。サンガでは転覆した船でも
"買取・引き上げ・海外再利用" の実績があるため、
状態が悪くても一度相談することで解決できる可能性があります。 -
-
エンジン焼付きとは
◆ エンジン焼付きとは
エンジン焼付き(やきつき)とは、
船外機や船内機のエンジン内部で、金属部品同士が過熱し"溶着した状態"になり、エンジンが完全にロックして回らなくなる故障 のことです。焼付きはエンジン故障の中でも最も重度で、
一度発生すると 再始動はほぼ不可能、
修理にはエンジン全分解・交換が必要になることが多く、
事実上「エンジン全損」に分類されます。船外機では特に発生しやすく、
不動船化・放置艇化の主要原因のひとつです。◆ エンジン焼付きが起こる主な原因
● ① オイル不足・オイル切れ
最も多い原因。
潤滑が行われず、シリンダー・ピストンが過熱して溶着する。2スト船外機ではオイル混合比の間違いが原因になることも多い。
● ② 冷却水が回っていない(インペラ故障)
船外機は海水を吸い上げて冷却していますが、
-
インペラ破損
-
砂噛み
-
海藻詰まり
により冷却水が回らなくなると、急激に温度が上昇し焼付きに直結。
● ③ 長時間の高回転運転
回しすぎ・負荷のかけ過ぎは焼付きの代表的原因。
● ④ 劣化オイルの使用
定期交換を怠ると潤滑性能が極端に低下。
● ⑤ 海水の吸い込み(浸水)
転覆・波しぶき・豪雨などで
海水が燃焼室に入ると内部が腐食 → 焼付きへ。● ⑥ 燃料トラブル
古いガソリンや水混入が原因で、
正常な燃焼ができず過熱することがある。◆ エンジン焼付きが起こるとどうなる?
● ① エンジンが固まり、全く回らなくなる
スターターを引いても、セルを回しても「ガチッ」と固着したまま。
● ② 修理費が非常に高額
焼付きは軽度の修理では直らず、
-
シリンダー交換
-
ピストン交換
-
オーバーホール
が必須。
船外機の種類によっては 新品購入より高くつく ことが多い。
● ③ 船が不動船化する
エンジンが掛からないため
回送もできず、その場に放置 → 放置艇化しやすい。● ④ 転覆・沈没の二次被害の引き金
波で流された後に焼付きが発生するケースも多く、
その後に漂流 → 沈没 → 行政通達につながるケースが多い。◆ 焼付きエンジンは直せるのか?
結論:
実用レベルで「完全復活」させるのは難しい。原因は
-
内部金属の変形
-
シリンダー壁の深刻なダメージ
-
塩水による内部腐食
などによるもの。
船外機業者でも
「焼付き=ほぼ廃エンジン」
という判断が一般的です。◆ サンガの対応について
※ エンジントラブルの中でも問合せが非常に多いため、説明を入れます。
サンガでは エンジン焼付きの船外機でも買取可能 です。
✔ 焼付きでも"部品取りエンジン"として海外需要が高い
ピストンがダメでも、
-
スターター
-
キャブレター
-
カウル
-
足回り
-
電装部
など再利用価値が高い。
✔ 船体が動かなくても引き上げできる
不動船・浸水船の状態でも、
ユニック車・クレーンでの現地作業に対応。✔ 行政通達前の回収が可能
焼付きで放置 → 行政指導
となる前に対応することで費用を抑えられる。◆ まとめ
エンジン焼付きとは、
エンジン内部が過熱により溶着し、完全にロックして動かなくなる重大故障 のことです。オイル不足・冷却水不足・高回転運転・インペラ故障などが原因で、
一度焼付くと修理は高額になり、事実上エンジン全損になります。サンガでは焼付きエンジンでも「部品取り」として買取可能なケースが多く、
不動船化した船でも回収・査定が可能です。 -
-
船外機のキャブレター詰まりとは
◆ 船外機のキャブレター詰まりとは
船外機のキャブレター詰まりとは、
キャブレター内部の燃料通路(ジェット・フロート室・ニードル周辺)に汚れやガム質が詰まり、燃料が正常に流れなくなる状態 を指します。キャブ詰まりは、船外機で最も多い故障原因のひとつで、
症状としては-
エンジンが掛からない
-
アイドリングしない
-
途中でストンと止まる
-
吹け上がらない
などの不調が発生します。
長期間動かしていない船外機や、古い燃料を使用している場合は特に発生しやすく、
不動船化 → 放置艇化 につながる代表的なトラブルです。◆ キャブレター詰まりが起こる主な原因
● ① 古いガソリン(劣化燃料)
ガソリンは時間とともに劣化し、
ガム質・ワニス状の汚れ が発生して固まり、
ジェット(穴の小さい通路)を塞ぎます。特に数ヶ月〜数年放置した船外機は高確率で詰まっています。
● ② タンク内のサビ・ゴミの吸い込み
鉄製タンクや古いホースから
-
サビ
-
砂
-
繊維
が混入し、キャブ内に溜まる。
● ③ フロート室の汚れ
フロート室に溜まったカスが
メインジェット・パイロットジェットに入り込む。● ④ 不適切な燃料保管方法
蓋が甘い携行缶、古い燃料ホース、湿気の多い環境は詰まりやすさに直結。
● ⑤ 混合油の劣化(2ストの場合)
混合比が合っていない・古い混合油を使うと固着物が発生しやすい。
● ⑥ 海水・水分が混入
水が混ざると燃えないだけでなく、
キャブ内部の金属を腐食 → 詰まりの原因となる。◆ キャブレター詰まりで発生する症状
● エンジンが始動しない
燃料が供給されず、一切掛からなくなる。
● 始動してもすぐ止まる
アイドリング用のパイロットジェットが詰まりやすいため、この症状が多い。
● アクセルで吹けない・加速しない
メインジェットの詰まりが原因。
● バラついた回転数
燃料供給が不安定になりアイドリング不良が発生。
◆ キャブレター詰まりは「自然治癒」しない
一度詰まると
キャブレター分解・清掃が必須。
清掃しても改善しない場合は-
ジェット交換
-
パッキン交換
-
キャブAssy交換
が必要になる。
修理費は
1〜4万円(船外機のサイズで変動)
が一般的。◆ 長期放置 → キャブ詰まり → エンジン始動不可 → 不動船の流れが多い
実際にはキャブ詰まりが原因で
-
エンジンが掛からない
-
動かせない
-
そのまま放置
-
マリーナから撤去通達
という相談が非常に多いです。
キャブ詰まりは「軽症トラブル」に見えて、
結果的には 完全な不動船化の入口 になりやすい故障です。◆ サンガの対応について
サンガでは、
キャブレター詰まりでエンジンが掛からない船外機でも買取可能 です。✔ エンジンが動かなくても"部品取り"として価値が残る
キャブレター以外の
-
電装
-
足回り
-
プロペラ
-
カウル
などは海外で需要が高い。
✔ 船体が動かなくても引き上げ可能
ユニック車・クレーン手配で対応。
✔ キャブ詰まりによる不動船でも輸出ルートあり
「動かない=価値ゼロ」ではないというのがサンガの強み。
◆ まとめ
船外機のキャブレター詰まりとは、
汚れや劣化燃料が原因でキャブ内部が塞がり、燃料供給ができなくなる故障 です。
エンジンが掛からない・吹けない・途中で止まるなどの不具合の大半を占めます。長期放置した船外機で発生率が高く、
不動船化 → 放置艇化につながりやすいトラブルですが、
サンガではキャブ詰まりの船外機でも買取可能です。 -
-
漂着とは
◆ 漂着とは
漂着(ひょうちゃく)とは、
船が流されて風・潮流・波などの力で意図しない場所に流れ着き、その場で停止してしまう状態 を指します。漂着は、
-
係留ロープ切断
-
台風・増水
-
エンジントラブル
-
操船不能
などにより、船が流出した際に必ず起こる現象であり、
紛失艇・放置艇・沈没船の"中間段階"となることが多い重大トラブル です。
漂着した船は所有者が気づかないことも多く、
行政(港湾管理者・河川管理者)からの撤去通達につながりやすい状況です。
◆ 漂着が発生する主な原因
● ① 係留ロープの切断
最も多い原因。
強風・高波・老朽化でロープが切れ、船が流されて漂着する。
● ② エンジントラブル(不動化)
-
キャブレター詰まり
-
焼付き
-
冷却水詰まり
-
電装故障
などでエンジンが止まり、流される。
● ③ 台風・高潮・増水
大きな波と流れによって船が流されるケースが最も多い。
特に河川では
増水 → 流出 → 下流で漂着 → 行政通達
という流れが定番。
● ④ 操船ミス
浅瀬に乗り上げ、そのまま漂着して動けなくなるケース。
● ⑤ トレーラーや保管場所からの流失
高潮やゲリラ豪雨で陸上保管の船が流されることもある。
◆ 漂着による二次被害
● ① 座礁・沈没
漂着した場所が浅瀬・岩場の場合、
船底が破損 → 浸水 → 沈没、
という流れが非常に多い。
● ② 他船・民家・漁具への衝突
漂着直前に周囲へ損害を与える可能性がある。
● ③ 河川・港湾で行政指導の対象になる
漂着船は
"放置艇"扱い となり、
港湾法・河川法による撤去通達が行われる。期限内に撤去しないと行政代執行 → 高額請求へ。
● ④ 船体の破損・腐食が進行
漂着したまま放置すると
-
FRP割れ
-
ガンネル破損
-
船底腐食
が急速に進む。
● ⑤ 油漏れリスク
船外機が破損するとオイル漏れが発生し、環境問題になる。
◆ 漂着した船の扱いで起こりやすい悩み
● どこに漂着したのか分からない
特に台風時は数km〜数十km移動していることがある。
● 見つかったが動かせない
沈没・浸水・エンジン不動で回送不能。
● 行政から急に通達が来る
「〇日までに自主撤去してください」という貼り紙が突然来るケースが多い。
● 引き上げ費用が高額
アクセス困難な場所への漂着は、クレーンや重機が必要。
◆ サンガの対応について
サンガでは、
漂着した船の引き上げ・回収・買取 に対応しています。
✔ 船外機が壊れていても買取可能
キャブ詰まり・焼付き・浸水していても部品価値が残ることが多い。
✔ 船体が破損していても輸出ルートで需要あり
漂着による損傷があっても海外利用可能なケース多数。
✔ ユニック車・クレーンでの引き上げに対応
アクセスが難しい場所でも対応可能。
✔ 行政通達が来る前の撤去が最重要
通達 → 命令 → 行政代執行
の流れに入ると費用が跳ね上がるため、
漂着が確認できたら即対応がベスト。
◆ まとめ
漂着とは、
船がロープ切断・台風・エンジン故障などを原因として流され、意図しない場所に流れ着き停止した状態 を指す用語です。漂着した船は
沈没・損傷・行政指導・撤去命令
につながりやすく、
早期の回収が最も重要です。サンガでは漂着した船でも
"引き上げ・回収・買取" が可能なため、 -