【専門用語解説】「陸揚げ」「回送」とは?動かない船を海から出して運び出すまでの流れと、費用が決まる3つのポイント
2026年09月09日 15:38
■ 処分の前に、必ず出てくる二つの作業船や水上バイクを手放そうと思ったとき、多くの方が最初に手が止まるのが「そもそも、どうやって海から出して運ぶのか」という点です。売る・処分するという話の前に、物理的に動かす工程が必ず挟まります。
専門用語では、水上にある船を陸に上げる作業を「陸揚げ(りくあげ)」、陸に上げた船をトラックなどで目的地まで運ぶことを「回送」と呼びます。当店の専門用語解説でも「業務に必要な作業系の用語」として掲載していますが、実際のお問い合わせでも、この二つの言葉が入口になることがよくあります。
行政もこの領域を制度面から整理しています。水産庁は「プレジャーボートの適正な係留・保管 推進マニュアル」を公開し、係留・保管の適正化と放置艇対策の考え方を示しています。大阪府も港湾区域における放置艇対策のページを設けています。またFRP船の廃船処理については、一般社団法人日本マリン事業協会がFRP船リサイクルシステムを運用しています。
■ 背景・法令:「置いたまま」が一番こじれやすい
陸揚げ・回送の段取りがつかないまま時間が過ぎると、船はそのまま係留場所や敷地に残り続けます。港湾・漁港・河川では、それぞれの管理者が定める条例や関係法令に基づいて、係留場所の届出や適正な保管が求められる場合があります。管理者から指導や勧告が行われ、状況によっては行政上の手続きに進むこともあります。実際に、長期間放置された船が行政代執行で撤去され、その費用が所有者に請求されたケースは報道されています(当店News 2026年7月14日掲載記事「8年間放置の遊覧船、川崎市が行政代執行で撤去へ」参照)。
法令の適用は、場所(港湾区域・漁港区域・河川区域・私有地)や管理者によって異なります。ここで断定的にお伝えできるのは一点だけです。動かせないまま置いておくほど、選択肢は減り、費用は増えやすいということです。個別の法的な取り扱いについては、必ず管理者や自治体の窓口にご確認ください。
■ 専門店としての解説:陸揚げ・回送の費用は、この3点でほぼ決まります
【1. 船のサイズと重量】
長さ・幅・高さ、そして重量が、必要な機材(クレーン、フォークリフト、積載車両)を決めます。トレーラーに載る小型艇と、クレーンでの吊り上げが必要な船とでは、段取りも費用の考え方もまったく変わります。
【2. 現地の条件】
実はここが一番効きます。作業車両が入れる道幅があるか、4トン車が進入できるか、スロープや上架設備が使えるか、作業スペースが確保できるか。同じ船でも、置かれている場所によって難易度は大きく変わります。
【3. 船の状態】
浮いているか沈みかけているか、エンジンが付いているか、艤装品やマストが残っているか。特に沈没・浸水している船は引き上げ作業そのものが別工程になり、通常の陸揚げとは扱いが異なります。
お見積りの際に「船の写真」「置かれている場所の写真」「進入路の写真」をお願いしているのは、この3点を先に確認するためです。写真があれば、現地に伺う前におおよその見通しをお伝えできます。
■ サンガができること
当店は、買い取らせていただいた船・水上バイクを、国内で産業廃棄物として処分するのではなく、リユース・輸出販売を目的として取り扱っています。だからこそ、FRPリサイクル料をご負担いただかずに、買取または無料引取という形でお引き受けできる場合があります。
・出張査定は基本無料です。近畿一円を中心に、大阪府大東市から約300km圏内まで伺います。
・書類がない船でもご相談いただけます。譲渡証明書や船検証が見当たらない場合も、まずは状況をお聞かせください。
・商品買取キャンペーンを実施しています。査定お申し込み時にメニューを添付していただいた水上バイクは、エンジン付きで浮く状態であれば最低3,000円で買取いたします。
・引取にあたってのお願い:当店の引取車両はユニック(クレーン)を装備していないため、船体の高さは2,900mm以下を目安に、マストなど突出物の事前撤去にご協力をお願いしています。積み込み場所の条件によっては、別途ご相談させていただく場合があります。
「陸揚げから頼めるのか」「うちの場所にトラックが入るか分からない」といったご相談も、写真を送っていただければその場で判断材料になります。
■ まとめ
「陸揚げ」は船を陸に上げること、「回送」は上げた船を運ぶこと。処分や売却の話は、この二つの段取りがついて初めて前に進みます。そして費用は、船のサイズ・現地の条件・船の状態でおおむね決まります。
置いたままにするほど選択肢が減っていくのが、この分野の難しいところです。まだ動かせるうち、まだ判断できるうちにご相談いただくのが、結果的に一番負担の少ない進め方になります。
ご相談・無料査定はこちらから。
お電話:072-873-1192(月〜土 9:00〜19:30/日曜定休)/LINE:https://lin.ee/zhxsSlS(船と設置場所の写真を送っていただくだけで査定できます)/メールフォーム:見積依頼・お問い合わせページより
有限会社サンガ(船買取専門店 サンガ)/大阪府大東市三箇6丁目4-52/古物商許可 第622281605859号
出典:水産庁「プレジャーボートの適正な係留・保管 推進マニュアル」、水産庁「プレジャーボートの放置艇対策の今後の対応について」、大阪府(港湾区域における放置艇対策)、日本マリン事業協会「FRP船リサイクルシステム」